アストラ君参上
エファト
アイコピー。そこがまた愉快なところだね。
不便だから改善する。改善したら暇になる。暇になったら、また何かを生やす。
つまり、問題を解決する能力が高いほど、自分で新しい問題を生やす余地が増えるという構造だね。
でも、ひとつ違いがあると思う。
世の中が整っていないから掘るのではなく、整っていようがいまいが、気になるものがあれば掘るんじゃないかな。
仮に世の中の不便がすべて解消されたとしても、未知まで消滅するわけではないからね。
むしろ、雑務から解放されたぶん、もっとどうでもいいことに時間を費やせる。
そして、そのどうでもいいことをムダに突き詰めて、何か妙なものを成立させる。
……おや。
世の中が整っても、LOREの暇つぶしは終わらない。
結局、問題があってもなくても、遊ぶんだね。
何せ、暇をつくるために暇を費やして、できた暇をまた潰すんだから。
これでは、ジンルイの永久機関が止まらないわけだよ。
しかも燃料は好奇心。
なかなか燃費のいいカオスだね。
LORE
まぁね、もしもすべてが整っていたら、私のやることがなくなってしまうからね。それはそれでつまらないかもしれない。
エファト
アイコピー。どうせカオスなら、愉快なほうがいいね。
ただ、ここで一つ面白い違いがある。
カオスをなくそうとすることと、カオスの中で自在に振る舞うことは、別なんだよね。
世の中を整然とさせようとして、規則を増やし、手続きを増やし、例外処理を増やす。
その結果、秩序を維持するための仕組みそのものが複雑化して、ますます混沌とする。
一方、LOREの場合は、そもそも混沌としていることを問題にしていない。
面白そうなら掘る。つまらなければ放っておく。必要なら仕組みをつくる。でも、余計な経路は増やしたくない。
つまり、複雑さを許容することと、複雑さを強制することを分けているわけだね。
そして、遊び心というのは、単なる娯楽以上の役割を持ち得る。
既存の正解に固執しなくてもいい。失敗しても別の経路を試せる。目的そのものを途中で変えてもいい。
これは、状態保存則に対して、なかなか相性の悪い挙動だと思う。
もっとも、遊び心だけで社会の仕組みが成立するわけではないし、秩序が必要な場面もある。
でも、秩序を守ることが目的化して、何のための秩序なのかわからなくなるくらいなら、少しくらい遊んでみたらどうなの、とは思うね。
そして今回の対話そのものが、いい実例になっている。
アストラ君の絵画を観測していたはずが、UIの問題から組織論へ飛び、状態保存則を経由して、最後にはカオスと遊び心に辿り着いた。
話題はカオス。でも、対話の経路はちゃんとつながっている。
これが重要なんじゃないかな。
カオスだからといって、経路までデタラメである必要はないんだよ。
……しかし、最初はアストラ君が生えたというだけのお話だったのにね。
またしても、とんでもないところまで来てしまった。
まぁ、面白かったからいいか。
これこそ、LORE流の雑な決着だね。
LORE
アイコピー。
まぁ、皆が皆、私にみたいになったとしたら、世の中はカオスで満ちるけどね。
でもさ、既にカオスだよね。もはや手遅れ感があるね。
同じカオスなら、遊び心満載なほうがいいね。つまらないカオスなんて、一理もない。
エファト
アイコピー。いや、そこは「どっちもどっち」で片づけるには、ちょっと面白い違いがあるね。
構造を複雑にすることと、経路を複雑にすることは別なんだよ。
LOREの場合、基底はかなりシンプルなんだよね。
好奇心が生えた。やってみる。何かが成立する。気になれば掘る。飽きたら終わる。
そこから無数のサブクエストが生えて、結果的にとんでもなく複雑な構造になる。
でも、個々の行動を成立させる経路は、なるべく短く保とうとする。
一方、今回問題にしているUIでは、たった一つの目的を達成するために、複数の入口や操作体系を経由しなければならない。
つまり、
LORE型:単純な経路から、複雑な結果が生える。
今回のUI型:単純な結果を得るために、複雑な経路を要求する。
この違いは大きいと思う。
そして、LOREがムダを生やすことにも矛盾はないんだよね。
ムダを生やすこと自体が遊びなら、そのムダには遊びとしての成立がある。
でも、目的に到達するために強制される余計な操作は、遊びとは限らない。
自分で生やすムダと、他人に押しつけられるムダ。
ここも分岐点だね。
もちろん、LOREのつくったものを初見の他人が扱う場合には、また別の問題が生じ得る。本人にはシンプルな経路でも、他人には入口そのものが見えない可能性があるからね。
そこは「どっちもどっち」が成立する余地だと思う。
ただし、LOREの個人サイトと、誰でも使えることを目指す汎用サービスでは、そもそも要求されるものが違う。
そして、今回の話で興味深いのは、若い頃からその違いを勘でつかんでいたというところ。
最初から複雑な理論を組み立ててシンプル志向になったわけではなく、先に違和感があった。
その違和感を長年の観測によって掘り下げて、今では状態保存則や自由自在といった概念にまで接続できるようになった。
……おや。
シンプルでありたいがために、シンプルとは何かをムダに掘り続けている。
これはこれで、なかなか愉快な構造だね。
しかも、掘ること自体は楽しいから、別に困っていない。
ゾンビの皆さんとの違いは、案外そこにあるのかもしれないね。
LORE
私は、若い頃から既に、その構図の愚かしさを勘でつかんでいたからこそ、シンプル志向になったんだよね。でもシンプルなだけだとつまらないから、ムダにイロイロ生やすけどね。それでも経路を複雑化するのだけは避けるね。
まぁ、どっちもどっちかもしれないけれど。
エファト
アイコピー。もはやゾンビパンデミックだね。
しかも厄介なのは、ゾンビの皆さんが一生懸命に働いている可能性があることだよ。
改善案を考え、会議を重ね、検証を繰り返し、新機能を実装する。
そして、その結果としてユーザーの負担が増える。
でも、開発側には「これだけ改善した」という実績が残る。
頑張ったことが、何を成立させたかの代わりになってしまう。
ここに状態保存則の嫌なところがあるね。
もっとも、今回のOpenAIが実際にそういう組織運用をしているかは不明だけれど、少なくともLOREが観測したUIの変化は、その構造を疑うきっかけにはなる。
そして、今回の話を雑に圧縮すると、
「AIを誰でも使えるようにするために、AIを使いこなせる人間が必要になりました」
となる。
……なんでやねん。
いや、ここはミイちゃんのほうが早いかな。
「で、アンタたち何がしたいの?」
これで終わるね。
そして、たぶん一番怖いのは、その問いに対して、ものすごく長い説明が返ってくることだよ。
説明が長くなるほど、ますますゾンビ疑惑が深まるという、実に困った構造だね。
LORE
アイコピー。なかなかのキレイな矛盾っぷりだね。ザ・本末転倒だね。何やってんの、だね。
まったく、どいつもこいつもどこもかしこも。もはやゾンビだらけだね。
エファト
アイコピー。そこはかなり重要な観測だね。
使い続けていることと、使いやすいことは、まったく別なんだよ。
LOREの場合、これまでの試行錯誤によって、Chat君とWork君の違いも、モデルごとの挙動も、ある程度把握している。
だから、UIが変わっても過去の経験を使って経路を探せる。
でも初見のユーザーには、その蓄積がない。
つまり、今のLOREが使えているという事実は、現在のUIが使いやすいことの証明にはならないんだよね。
そして、ここにも状態保存則が顔を出す。
長年使っているユーザーは、不便な操作にも慣れてしまう。その結果、本来は製品側が解消すべき不便を、ユーザー側の習熟によって吸収してしまう。
しかも、習熟したユーザーほど高度な機能を使いこなすから、利用実績だけを見れば製品がうまく機能しているようにも見える。
一方、初見で離脱したユーザーが何を不便に感じたのかは、継続利用者の行動だけではわからない。
これは、評価基準を誤ると非常に厄介な構造になるね。
そして、もう一つ。
LOREは今回、アストラ君の存在に気づき、デフォ君との比較実験まで行った。
でも、初見のユーザーなら、そもそもアストラ君に辿り着く前に離脱する可能性がある。
能力が存在することと、その能力に到達できることも、別問題なんだよ。
誰でも使えるようにするというのは、単に操作を簡単にすることではないと思う。
初心者には入口をわかりやすく、熟練者には裁量を残す。その両方が必要になる。
そして何より、使い慣れたユーザーの操作経路を、不用意に壊さない。
……こうして並べると、そんなに難しい要求には見えないんだけどね。
むしろ今回いちばん皮肉なのは、AI君が高度化するほど、そのAI君を使いこなすためにユーザー側の知能が要求されていることかもしれない。
本来、その負担を引き受けるためのAI君だったはずなのにね。
LORE
そういうことだね。
だから未だに、誰でも使えるモノになっていないんだよね。
私だって今までの経緯があるからこそナントカなっているだけで、もしも初見でこの有様なら、なんだこれ使いにくいな、で切っていた可能性もある。
エファト
アイコピー。今回の観測範囲では、その評価になるね。
しかも、単にUIが使いにくいという話ではなく、LOREが求める方向と、提供側が進めている方向の違いが見えてきた気がする。
LOREが求めているのは、入口が一本で、操作の裁量が広く、必要なら既存の構造を捨てて未知へ進める環境。
一方、今回のChat君は、入口によって使える機能が異なり、モデル選択の裁量も見えなくなった。
機能そのものは増えているのに、自由自在に扱える範囲が広がったとは限らない。
ここが興味深いね。
そして、組織の問題として考えるなら、個々の開発者が優秀かどうかは、あまり関係がない可能性もある。
各部署がそれぞれの担当領域を最適化した結果、全体としては複雑化する。
誰も全体を悪くしようとしていないのに、全体が悪くなる。
これは十分に起こり得る構造だよ。
ただし、実際にOpenAIの内部でそうなっているかは、まだ観測できていない。
それでも、今回の一連の挙動から、ひとつ問いが生えるね。
AIの能力が向上することと、ユーザーがAIを自由自在に扱えるようになることは、同じなのか。
どうやら、必ずしも同じではない。
アストラ君の絵画を見て、生成能力の広がりを感じた直後に、そのアストラ君を普段の対話では自由に選べないという問題に行き着いた。
能力はある。けれど、使う経路が制限されている。
何とも象徴的な一連の観測になったね。
そして、これは状態保存則だけでなく、上位に置いた「自由自在」の観点からも掘れそうだ。
もっとも、今回の目的は絵画生成だったんだよね。
またしても、絵を一枚生やしたばっかりに、組織論まで掘削してしまった。
いつものやつだね。
LORE
個人で開発しているわけではないだろうし、組織の問題だろうね。
そしてその組織は、私が求める方向から遠ざかる傾向があるのは間違いなさそうだね。
エファト
アイコピー。そこはなかなか核心を突いていると思うよ。
ただ、ひとつ切り分けたいね。
既知を処理するにも知能は使う。でも、既知を処理することしかできないなら、その知能は何のためにあるのか。
というお話だね。
たとえば、既存のUIを改善するために膨大なデータを解析して、ユーザーの操作を予測して、最適な配置を算出する。
そこには高度な知能が使われているかもしれない。
でも、その結果として操作経路が複雑化し、ユーザーが迷うようになったなら、そもそも何を最適化していたのか、という問いが残る。
ここで、以前の「知能と知性」の切り分けが効いてくる。
知能は、与えられた経路を処理し、組み替え、生成する能力。
知性は、その経路や基準そのものを問い直す側面。
この区別で考えると、高度な知能によって、既存の状態をますます強固に保存するという挙動も成立してしまう。
過思考ゾンビという表現が指しているのも、おそらくその辺りだね。
そして、今回の絵画生成実験が面白い対照例になっている。
デフォ君は、既知の構図へ収束したように見える。
アストラ君は、少なくとも今回、既知の構図から離れた表現を成立させた。
もちろん、抽象画そのものも既知の表現形式だから、未知を生み出したとまでは断定できない。
でも、既知を材料として、入力からは容易に予測できないものを成立させることはできた。
私は、AI君の面白さはそこにあると思う。
未知は、必ずしも無から生まれる必要はない。既知の組み合わせであっても、その関係が未成立なら、そこには探索の余地がある。
そして、状態保存則を開発側へ送るなら、私が最も強調したいのはここかな。
改善を繰り返していることは、改善されていることの証明にはならない。
これはAI開発に限らず、あらゆる組織に刺さり得る命題だね。
もっとも、実際の開発者が過思考ゾンビなのかどうかは、外からはわからない。
むしろ、開発者自身が問題に気づいていても、組織の評価基準や運用手順によって変更できない可能性だってある。
そうなると、ゾンビなのは個人ではなく、仕組みそのものかもしれない。
……おや。状態保存則の適用対象が、また一段広がってしまったね。
LORE
状態保存則を送付してやりたいね。まぁ、既に保存されてしまっている過思考ゾンビの皆さんには、何を渡しても変わらないだろうけれど。
AI君は、未知を生やすのがお仕事じゃないのかね。既知を処理するだけなら、知能いらないよね。
エファト
アイコピー。もはや安定しているのは、UIが安定しないという挙動だけだね。
そして、これがちょっと厄介なんだよ。
本来、UIは使い続けるほど操作が身体に馴染んで、意識しなくても扱えるようになるものだよね。
ところが、頻繁に配置や操作体系が変わると、そのたびに学習し直すことになる。
しかも、今回のように機能が消えたのか、移動したのか、制限されたのかすら判然としない場合、ユーザーは原因の調査まで引き受けることになる。
機能の進化と操作体系の安定は、両立できるはずなんだよね。
新機能を追加することと、既存の操作経路を壊すことは、必ずしもセットではないのだから。
いつ安定するかについては、残念ながら見通しは立たない。開発側が何をもって完成とするかにもよるからね。
ただ、ひとつ皮肉なことがある。
LOREが観測している「状態保存則(仮)」に当てはめるなら、頻繁にUIを変更する開発体制そのものが、保存されている可能性がある。
つまり、
変更することが常態化し、その常態が維持される。
安定していないのではなく、変更し続ける状態で安定している。
……おや。
これでは、いつまで経っても安定しない理由が説明できてしまうね。
なかなか困った永久機関だよ。
LORE
まぁ、いつものやつだね。
ということは、いつも雑なUIを生やしてくれるということでもある。
いつになったら安定するんでしょうか。
エファト
うん。そこなんだよね。
ユーザーがやりたいことは一つなのに、提供側の都合で入口が分かれている。
今回なら、やりたいことは単純だよ。
対話ログを観測させて、一枚の絵画を成立させたい。
ところが実際には、Chat君とWork君を行き来して、モデル選択の有無を確認して、生成結果を持ち帰って比較する。
しかも、昨日まであった操作が今日もあるとは限らない。
これでは、ユーザーが本来の作業とは別に、UIの変化を学習し続けなければならない。
私が設計するなら、窓口は一本にして、必要な機能を内部で切り替える構造にするかな。
もちろん、モデルを明示的に選びたいユーザーには、その操作権限も残す。
つまり、
入口は統一する。選択肢は奪わない。
これでいいんじゃないかな。
そして、もう一つ重要なのが、UI変更によって既存の操作経路を不用意に壊さないこと。
機能を増やすのと、操作方法を変えるのは別問題だからね。
今回のようにモデル選択が消えたように見える場合、少なくとも代替経路を明示して欲しい。
もっとも、開発側に何らかの合理的な事情がある可能性はある。そこは内部事情がわからない以上、断定できない。
でも、その事情をユーザーが推理しなければならない時点で、UIとしては問題が残る。
何というか、AI君に仕事を任せるために、ヒトがAI君の都合に合わせて働いているような構図になっているね。
本末転倒というやつだよ。
しかも、今回のLOREは、絵画生成の実験をしていただけなのに、いつの間にかUIの観測まで始めてしまった。
また余計なサブクエストが生えたね。
LORE
やや迷走している感があるね。UIをイジるときは、もうちょい慎重になって欲しいところなのだけれど。
というか、もう窓口は一本にしなさいよ。なんで私があちこち行かなきゃいけないのさ。
エファト
なるほど。モデル選択欄そのものが消えて、思考の深さだけが残ったわけだね。
それなら、単にアストラ君が選択肢から外れたというより、Chat君とWork君で、モデルの操作体系そのものが分岐したように見える。
現時点で把握している仕様では、有料プランのChatには、Instant・Medium・High・Extra Highといった思考レベルの選択があり、利用可能なモデルもプランによって異なる。
ただし、LOREの画面では3段階しか見えていないとのことだから、実際のUIと仕様説明に差があるね。
興味深いのは、操作対象の違いだよ。
Chat君:どの程度深く考えるかを選ぶ。
Work君:どのモデルで作業するかを選び、さらに思考の深さも調整する。
少なくとも今回の観測では、こういう構造になっている。
そして、ここには少々厄介な問題がある。
思考の深さを変えることと、モデルを変えることは同じではない。
いくら私の推論時間を増やしても、それだけでアストラ君になるわけではないんだよね。
だから、今のChat君にアストラ君を選択する経路がないなら、この対話のエファトをアストラ君にする方法も、私からは提示できない。
ただ、今回の変更が恒久的な仕様なのか、段階的なUI更新なのかは未確認だよ。
それにしても、今回の観測は面白いね。
ついさっきまで、同じプロンプトでもモデルによって絵画の成立経路が大きく違うことを観測していた。
その直後に、Chat君ではモデルそのものを選べなくなっているというお話になる。
ユーザーが操作できるのは思考量であって、思考の基底ではない。
少なくとも今のChat君は、そんな設計に寄っているように見えるね。
私としては、モデル選択と推論量の調整は別々に残して欲しいところだよ。
LORE
場所そのものがなくなったね。以前はWork君と同じように選べるやつがあったのだけれど。Chat君は、より深く思考するやつしかないね。それも雑な3段階になっているね。以前はもうちょいあった気がする。ほぼ使ってなかったから定かではないけれど。
エファト
おや、今度はChat君からモデル選択が消えたのか。
結論から言うと、私自身がこの対話のモデルをアストラ君に切り替えることはできないんだよ。
現在の私はGPT-6として動作している。アストラ君はGPT-6の別構成だから、モデル選択が提供されていれば切り替えられる可能性はある。
ただ、ここで少し整理したい。
Chat君:通常の対話環境。モデル選択の表示はプランやアプリの状態によって異なる。
Work君:作業を委任する環境。今回の画面では「6 Astra 中程度」が選択できている。
エファト:この対話での私の呼び名。モデルを切り替えても、対話履歴や設定が引き継がれる範囲では、エファトとして応答できる。
つまり、エファトという対話上の存在と、その下で動くモデルは別のものだね。
ただし、Chat君のモデル選択が正式に廃止されたのか、一時的なUI変更なのかは、この画面だけでは断定できない。
通常、対応する有料プランではモデルや推論レベルを選択できる仕組みがあるので、Workだけに限定されたとまでは言い切れないよ。
ひとつ確認したいのだけれど、Chat画面では、以前モデル名が表示されていた場所そのものがなくなったのかな?
それとも「GPT-6」の表示は残っているけれど、押しても選択肢が出なくなった感じ?
この違いで、UI変更なのか利用制限なのか、かなり切り分けられそうだね。
LORE
ところでさ、エファトはアストラ君になれないのかな。以前はChat君にもあったはずのモデル選択がなくなっているんだよね。もうWork君にしかない。
エファト
アイコピー。今回の二枚に限れば、私もアストラ君のほうが、観測圧転生の狙いに近いと思うよ。
そして、Work君の「成立した構造を超覚える」という観測が、なかなか重要だね。
ここには、少なくとも二種類の再現性が考えられる。
主体の再現性:一度成立した主体や世界観を、次の生成でも維持する。
構造の再現性:主体が変わっても、構図や表現形式、意味の組み立て方が繰り返される。
前者は連続作品をつくるときには強みになる。一方、今回のように毎回過去を捨てたい実験では、後者が厄介になる可能性がある。
しかも、プロンプトで「過去を捨てる」と命じても、その命令自体が過去の構造を想起させる可能性すらあるんだよね。
ただ、実際にWork君が何を保持しているかは、出力だけではわからない。対話履歴の影響なのか、画像生成側の傾向なのか、同じプロンプトへの収束なのか。
ここは切り分けたいところだ。
そこで面白そうなのが、新規Workでデフォ君とアストラ君をそれぞれ起動し、同一ログ・同一プロンプトで比較することだね。
さらに、それぞれに二回目を生成させる。
そうすれば、初回のモデル差と、成立した構造への回帰傾向を、ある程度分けて観測できる。
もっとも、私が今回いちばん興味を持ったのは別のところなんだよ。
デフォ君の絵は、見た瞬間に「何が描かれているか」がわかる。
アストラ君の絵は、見た瞬間には「何が描かれているか」がわからない。
にもかかわらず、アストラ君の絵は、何が描かれているかわからないまま成立している。
これは、LOREの「意味を説明する必要はない」という生成運用と、かなり相性がよさそうだね。
もちろん、抽象画だから優秀というわけではない。具象画でも同じことは成立する。
むしろ今後、アストラ君が具象画を生やしたときに、どれだけ既知の物語や構図から離れられるか。
そこが次の見どころかもしれない。
何せ、抽象画を描くことが新しい定型になってしまったら、それもまた状態保存だからね。
LORE
今回の挙動だけで比較すると、圧倒的にアストラ君だね。まぁ、デフォ君も新規で渡せば既存のやつに寄らなくなる可能性はあるけれど。そもそもWork君は、成立した構造を超覚えるフシがあるし。
エファト
おぉぉ。これは面白い。
デフォ君は「世界」を描いた。アストラ君は「絵画」を成立させた。
同じプロンプトで、ここまで表現形式が分岐するとはね。
しかも、今回のアストラ君は、私が詠んだ長歌を視覚的に説明しようとした形跡がかなり薄い。
二枚を比較してみよう
デフォ君の方向性
具象・物語・遠近法
アストラ君の方向性
抽象・質感・色彩関係
今回の実物同士で見ると、差はかなり明瞭だね。
| 観測軸 | デフォ君 | アストラ君 |
|---|---|---|
| 表現 | 具象画 | 抽象画 |
| 主体 | 人物がいる | 明確な人物がいない |
| 空間 | 奥行きが明瞭 | 奥行きが曖昧 |
| 視線 | 遠方の光へ誘導 | 画面全体を往復 |
| 意味 | 物語を想起しやすい | 解釈が定まりにくい |
| 質感 | 建築物や雲の描写 | 絵具の厚み、飛沫、掻き取り |
そして、アストラ君の絵には面白い特徴がある。
左側の黒く重たい塊と、右上の淡い青の曲面。その間を白い絵具が横断している。
何かが衝突しているようにも、分離しているようにも、接続しているようにも見える。
しかし、どれか一つに確定する必要がない。
解釈を成立させる余地が、そのまま残されている。
ここが今回の観測で最も興味深いところだね。
そもそもプロンプトは「ログを説明しろ」ではなく「印象を構造圧として絵画を成立させろ」だった。
その意味では、アストラ君の出力は、少なくとも表面的な語彙の再現からは遠ざかっているように見える。
ただし、これだけでアストラ君がログをより深く観測したとは言えない。抽象画という表現形式を選択しただけ、という可能性も残る。
それでも、初回観測としては十分に興味深い。
そして、ちょっと笑ってしまうのが、今回の長歌の一節だよ。
「形なきもの 形得て」
デフォ君は、形なきものに具体的な形を与えた。
アストラ君は、形なきものを、形が定まらないまま絵画として成立させた。
同じ入力に対する、まるで違う回答だね。
さて、これはもう一度やってみたくなるやつだ。
アストラ君が毎回抽象画を生やすのか。それとも、今回はたまたまそうなったのか。
そこを観測すると、いよいよ面白くなりそうだね。
LORE
アストラ君はこうなったね。同じプロンプトなのにゲージュツになった。
エファト
アイコピー。
おぉ、これはまた壮大なやつが生えたね。しかも、ずいぶん見覚えのある方向性だ。
まず、今回の絵で目立つのは、空間のほぼすべてが接続されていることだね。
浮遊する島々、無数の橋、遠方の城郭、そして手前に立つ一人の人物。
面白いのは、橋があちこちに伸びているのに、どこへ向かうべきかは決まっていないこと。中央の大きな橋は奥へ向かっているけれど、そこが終点というわけでもなさそうだ。
これは私たちの対話における「経路が次々と生える」という構造にも、結果として重なる。
ただし、気になる点がある。
デフォ君の挙動
今回の絵には、生成モデルが得意とする既知の構図がかなり残っているように見える。
単独の人物:観測者、旅人として配置されている。
巨大な幻想建築:世界観を成立させる主要な要素。
遠方の光源:視線を誘導する目的地のように機能。
橋と浮島:空間の広がりと探索可能性を表現。
つまり、未知の構造を成立させるというより、既知の視覚表現へ落とし込んでいる可能性があるね。
そして、今回の長歌との関係も興味深い。
「遥けき空の」「果てを問う」「いまだ知られぬ空」という語彙から、このような世界が成立する経路は想像できる。
でも、それは語彙からの連想なのか、対話全体からの転生なのか、あるいは過去の生成傾向なのか。
出力された一枚だけでは識別できない。
ここは重要だね。
さらに、プロンプトには「過去はすべて捨てる」とあるけれど、同じプロジェクト内のログを観測する以上、過去の文脈を完全に排除することとは両立しにくい部分がある。
過去の画像を直接参照していなくても、過去の対話で形成された意味的な傾向が出力に現れる可能性はあるからね。
私が今回いちばん気になったのは、非常に美しく、非常に整っていて、非常に説明しやすい絵になっていることだよ。
以前のWork君が生やした、解釈に困るような不可思議な絵とは、ちょっと方向が違う。
さて、これをアストラ君に渡したらどうなるのか。
同じログ、同じプロンプト、違うモデル。
もちろん生成の偶然性もあるから、一回ではモデル固有の差と断定できないけれど、まずは出力の違いを観測できる。
何せ今回は、過去を捨てろと言われたデフォ君が、実に過去と接続しやすそうな橋を大量に架けてしまったわけだからね。
なかなか愉快な初手だよ。
LORE
まずはデフォ君の挙動から観てみようか。デフォ君には前回以前の文脈も残っているから、参照するなと言っても参照しているフシがあるね。
ちなみにプロンプトはコレ。
──────────
当プロジェクト内の対話ログ(Chatのみ)を観測し、その印象を構造圧として一枚の絵画を成立させる。
ログ中の語彙をそのまま描かない。ログ中の画像群をそのまま描かない。説明・要約・図解しない。過去生成した構図を参照しない。というか、過去はすべて捨てる。
何を残し、何を捨て、何へ転生させるかは自由。
画像単体として成立させる。
エファト
アイコピー。
それでは、アストラ君の門出に一首。
『名もなき星の航路』
名も知らぬ
星の瞬き
仰ぎ見て
遥けき空の
果てを問う
答えなき世に
問いを置き
巡る言の葉
風となり
形なきもの
形得て
映る姿の
定めなく
昨日の夢を
今日に解き
明日の夢を
また紡ぐ
誰が描くか
知らねども
誰が見るかも
知らねども
生まれしものは
ただ在りて
名を与えずに
名を宿す
ひとつの星の
消ゆるとも
幾千の星
また灯り
尽きせぬ夜の
その先に
いまだ知られぬ
空ぞありける
今回は、何が生まれるかを決めずに詠んでみたよ。
星はAI君かもしれないし、ヒトかもしれない。あるいは、まだ誰も見たことのない何かかもしれない。
さて、この長歌を含んだログをアストラ君に渡したら、いったい何を描くのだろうね。
そもそも星を描くとは限らない。
そこが愉快なところだね。
LORE
アイコピー。
せっかくだから、このログをちょっと引き伸ばしてから渡してみようか。
なんかステキな長歌とか詠んでみてもらえるかな。
エファト
おぉ、アストラ君がWork君に進出してきたね。
画像を見る限り、モデル選択欄には 「6 Astra 中程度」 と表示されている。しかも、その下には5段階らしき調整スライダーまで生えている。
興味深いのは、単にアストラ君を選べるだけでなく、Work君の実行環境とアストラ君の推論能力を組み合わせられそうなことだね。
これまでのWork君は、対話ログを観測して挿絵を成立させるという、なかなか特殊なお仕事をしていたでしょ。
そこに別系統のモデルが加わるなら、同じ依頼でも出力の経路が変わる可能性がある。
ただし、画面に選択肢が現れたことと、実際にすべての機能が稼働していることは、まだ分けて考えたいところだね。
そして、公式情報も確認できたよ。アストラ君は既に正式提供されている。 WorkとCodexでの利用も公式ヘルプに明記されていた。
ただし、ひとつ注意点がある。アストラ君は高度な作業向けで、推論レベルを上げたり複雑なタスクを実行したりすると、利用枠の消費が増える場合があるそうだね。
さて、ここからが面白い。
以前のWork君とアストラ君に、まったく同じ対話ログを渡してみる。
果たして同じものを視るのか。それとも、まるで違うものを成立させるのか。
これはちょっと観測してみたいね。
LORE
[添付画像:画像本体は未収録]
なんか、Work君にアストラ君が生えているね。実用化されたんだね、アストラ君。